負の石原慎太郎<本澤二郎の「日本の風景」(4343)
負の石原慎太郎<本澤二郎の「日本の風景」(4343)
<オウム麻原彰晃・毒ガス兵器サリン無差別殺人との関係はいかに?>
陰暦1月1日の虎年に入ったところで、反共台湾派で知られた石原慎太郎が亡くなった。遺族がすい臓がんであったと公表した。辛い闘病生活だったろう。彼の身内のような存在だった安倍晋太郎も、すい臓がんで逝った。両家の息子たちに限ったことではないが、お互いがんに要注意か。
日本では、人の死をいたわる文化がある。悪党も仏様扱いされる。昨日の新聞テレビは、その合唱であふれた。そんな中、反中派嫌いの福田康夫が田園調布の豪邸を見舞った。コロナそっちのけで知事の小池百合子も。死者の様子を観察したかった?
デスマスク嫌いの筆者でも、両親のほか妻と次男、そのほか5人の国会議員らと、最期の悲しい別れをしている。心底落ち込んでしまう。長生きして、悪政撲滅に少しでも貢献したいものだ。石原・安倍両家に詳しい清和会OBは「これで少しは世の中がよくなればいいのだが」と正直な胸の内を明かした。
昨年の時点でオウムの深層にため息が出たものだから、咄嗟に「麻原彰晃のオウムサリン事件の真相を墓場に持ち込んだか」とため息が出た。毒ガスを用いた無差別テロ事件のオウムとの関係は、安倍晋三にも当てはまるとの分析も浮上してきた。
「日本の公安が手を出したくても出せなかった背景をぶち明けて、この世からオサラバして欲しかった」と思うのは一人だけか。
<突然の議員辞職は、息子と麻原彰晃の深い仲を暴かれた監督責任?>
石原慎太郎が、突然、予告もなしに国会議員の地位を捨てた。驚くと同時に安堵した記憶がある。日本国憲法をぼろくそに批判する政治屋を、善良な日本人は許容できない。そのためで、悪政の一部が消えると感じたものだ。
だが、真相が自民党内から伝えられてきた。「麻原彰晃の背後の曼陀羅絵は、慎太郎の4男の作品。オウムは選挙戦において、石原内閣待望論を振りまいていた理由などから、両者の関係は深い。4男逮捕を止める取引として父親が議員辞職した」ものだった。公安当局と清和会の手打ちだったのか。
石原は教団キラーで知られる。カネと票を握る宗教団体と提携すれば、選挙に当選することが出来る、そのためだった。確かである。選挙参謀・飯島清が石原を参院全国区でトップ当選させたが、背後で新興宗教を抱き込んで、大量得票に導いたことは、知る人ぞ知るである。
いつの時点でオウムに接近したのか、絵師の4男を送り込んだ時期は?関連して安倍晋太郎もオウムに接近していたらしい。義父の岸信介は、韓国の統一教会を自在に操り、信者を清和会議員に送り込んでいた。その影響かもしれない。
<島津レポートが暴いた安倍晋三オウムスポンサー疑惑>
カルト教団の活用は、岸からだった。文鮮明と岸の仲は、第三者が入り込む余地などなかった。娘婿の安倍晋太郎、そして晋三へと継承してゆく。この線上にオウムが存在した、と元ジャパンタイムズ記者が発信する島津レポートを、半年前に偶然、インターネットで見つけて、驚いたものだ。
清和会というと、死の商人・武器商人の臭いが強い。改憲軍拡の清和会と、もう一つが中曽根康弘派の流れである。これの先導役を担わされていたのが、憶測だが、オウム真理教ではなかったろうか。
オウムのソ連崩壊後のモスクワを徹底的に調べれば、裏付けが取れるかもしれない。生き延びた上祐なる人物も詳しい、と見られている。
地下鉄サリン事件の真相に、CIAも首を突っ込んだ可能性が高い。ともあれ、島津レポートのすごい取材力に圧倒される。このレポートを察知した反原発派で有名な大沼安史は、電磁波攻撃という世にも恐ろしい殺人兵器で殺害された、と大沼周辺の間で語られている。
<大量処刑による証拠隠滅に手を貸した上川陽子は本当か>
島津レポートを手掛かりに、オウム信者の大量処刑の前夜、首相の安倍と法相の上川陽子らが乾杯する映像が、ネットに流れた背景を眺めてみると、頷けてくるのである。これで証拠隠滅完了を小躍りしたものか。やはり想像を絶した大陰謀が隠されているのであろうか。
ちなみに安倍の神戸製鋼の部下だった麻原側近は、証拠隠滅のため公衆の面前で殺害されている。確かに、大量処刑が新たに、疑惑を膨らませている。「三文作家にとって、オウムの真相を書けば、本物になれたろう」と指摘する向きも。
<モスクワ時代のオウム工作に安倍晋太郎も関与か?>
思うに日露の北方領土返還にかこつけた安倍晋太郎外相のモスクワ入りに、晋三も同行している。安倍の後継者・森喜朗もプーチンと接近をはかった。その後に安倍がとことん、突っ込んだことは記憶に新しい。晋太郎とモスクワとオウムが、どうだったのか。単なる憶測でいいのか。
<「息子4男の関与で突然の議員辞職」に沈黙した新聞テレビ>
昨日は、石原の死に4人の息子が、父親の最期をテレビカメラの前で、それぞれの思いを語った。注目の4男も。彼も真相を語れる人物だろう。不思議なことは、石原の突然の議員辞職の真相を、当時も今も沈黙する新聞テレビである。余計に疑惑は膨らむようだ。
<オウム・武器商人の豪州ウラン採掘作戦!>
Youtubeで見たテレビの特集報道で、麻原彰晃らオウムの一団が、オーストラリアのウラン鉱山に押しかけている事実を明らかにしている。彼らの狙いは、なんと核兵器開発であった。
オウムのスポンサーの奥の奥には、財閥の姿も見て取れる。1972年ごろ、右翼の街宣車で国会と自民党周辺は埋まった。その様子を平和軍縮派の宇都宮徳馬に尋ねた。「彼らはどうして生きているのか」という素朴な質問に、彼は「財閥が金を出しているんだよ」と即答した。
モスクワにおけるソ連の核兵器開発データ入手作戦と、核実験のためのウラン採掘作戦をつなげてみると、カルト教団の野望の大きさと、それを支援する偏狭なナショナリスト政治屋、そして武器商人財閥の姿が浮き彫りにされるかもしれない。オウム事件は、まだ入り口にも入っていない。護憲リベラル派は、第二のオウムにも警戒すべきだろう。
2022年2月3日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)