バッハGO HOME<本澤二郎の「日本の風景」(4150)

<311でドイツ原発全廃のメルケルとは真逆・ヒトラー的守銭奴か>

 ドイツ人バッハを、ドイツ人メルケル首相イメージに近づけようとしてきたボンクラ・ジャーナリストは、猛暑とコロナ緊急事態宣言下の東京五輪強行に突っ走るバッハに対して、最近は怒り狂ってしまっている。昨夜の日刊ゲンダイ記者に対して、率直な感想を語ってしまった。


 メルケルは、現在の政治指導者の中で突出した人物である。どなたも異論はないだろう。欧州を束ねて、ワシントンや露中にも、率直に物言う、世界を代表する政治指導者である。最近までの安倍晋三やいまの菅義偉は、彼女の足元にも及ばないだろう。


 彼女は、チェルノブイリの被害体験と、10年前の311フクシマを知ると、迷うことなく原発全廃を決断して、国際社会に原発の恐怖と危険性を訴えた。にもかかわらず、自民党の安倍と、太田ショウコウと山口那津男の公明党創価学会は、勇んで原発再稼働に踏み切った。


 他方で、安倍は東京五輪を「東北復興」という名の「フクシマ隠し」に利用、莫大な資金投入で、手に入れた。「フクシマは制御されているので、安心安全なフクシマ」という大嘘を、新聞テレビを通じて発信し続けた。首都圏も放射能汚染にまみれている、という事実も完璧に蓋をしてしまった。


 したがって311から10年、フクシマの実際は、何も変わっていない。しかし、新聞テレビは依然として嘘を垂れ流して、安倍・菅の五輪強行に追随してきた。どうだろう、以上の現実を国民は、どれほど理解しているであろうか。


<竹野内真理blogにアクセスしてフクシマの真実を理解しよう!>

 旧動燃は、核燃料リサイクルもんじゅの大事故を隠ぺいするために一人の幹部職員を殺害した。西村成生謀殺事件である。市民運動家の仲村さんが、法廷闘争の資料を送りつけてきたため、無意識のうちに原発問題を遠ざけてきた筆者は、驚愕してそれを記事にした。

 このもんじゅ西村謀殺事件は、当時、すでに竹野内真理blogに収録されていたのである。なんと彼女は、原子力ロビーの闇と戦って一歩も屈しなかったのだ。おそらく日本で唯一原発ロビーに抵抗、生き残ったジャーナリストだった。


 幸運にもメールで通信する機会を手にしたことから、フクシマの深刻な健康被害の現在を知った。そこから、フクシマ隠しの安倍・自公内閣の五輪強行作戦を確認できて、正直たじろいでしまった。新聞テレビやインターネツトで活躍する言論人は、薄々感じているはずである。とはいえ彼ら彼女らは、当局からの「報道禁止」に屈するジャーナリスト失格者ばかりだった。


 チェルノブイリの真っ当な学者や欧米・IAEA関係者らとの会見記事を、馬に食べさせるほど蓄積している竹野内真理ブログの存在に、凡人ジャーナリストは腰を抜かしてしまったのだが、フクシマの今を知るジャーナリストの存在に、宇都宮徳馬さんから日々「権力に屈するな」と叱咤されてペンを握ってきた筆者は、実際は私事に振り回されてきたような状態だったことから、不倒の勇気ある記録の存在に満足した。


 被ばくの病を抱えながら、人間不信に陥っていた彼女は、わが東芝病院で、事実上、看護放棄で殺害されたような次男・正文のことを、医療事故10年後に書いた「医師失格」(長崎出版)を取り寄せて読んでくれた。その後に、当方からのメールに反応してくれたが、今また途絶えてしまった。被ばくの病を心配している最中である。暴漢に襲われていないのか、という心配もしている。


 改めて繰り返すが、日本の政治権力の流れを追及してきた言論人に対して、竹野内blogはフクシマを忘れかけてきた愚かな人間の心を強く厳しく揺さぶった。同時に、同blogを封じ込めてきた原子力ムラの蛮行の数々、分かりやすく言うと、神道政治連盟という奇怪な原始カルト教と、それに服従したカルト創価学会の、反人道的政治の原発政策による「フクシマ隠し」のための東京五輪、それを必死になって後押しする、まさにヒトラー的IOCのボスを、日本国民も国際世論も強く反発している。


 迎賓館は、血税で建設された国民資産である。菅や森の施設ではない。そこでの国賓級の歓迎宴に、差別する菅の手口に怒り狂う市民は、反撃のデモを敢行した。バッハは、いまや日本で最悪の人物としてGO HOHEの対象者となってしまった。


<不条理五輪の東北復興は嘘「フクシマ放射能被害隠し」にIOC加担>

 何度でもいいたい。東京五輪に大義はない。嘘をついて買収して獲得した五輪スポーツを、子供たちにどう説明できるのか。IOC買収とフクシマ隠しの五輪は、不条理この上ないものである。2019年3月25日一早く中止をjlj001blogで発信すると、途端にライブドアblogを止められた。電通の仕業に相違ないだろう。言論弾圧こそが原子力ムラの常とう手段なのだ。

 いまは情報発信してきた126メールが止められて、友人らとの交流が出来ないで困っている。極論すると、東京五輪は、電通の悪魔性をあまねく露呈したものでもあろう。


 もう読者も繰り返している、筆者の叫びを理解できるだろう。バッハはフクシマに行こうとしない。70年前の放射能汚染地区のヒロシマを訪問したが、10年前の現在も放射能が舞うフクシマに行こうとしなかった。IOCもそしてJOCの正体も、自ら露呈しているのであろう。


 東北の民も、フクシマの200万人も、放射能汚染による人体実験に晒されている。竹野内真理ブログの圧巻は、731を連想させるような「福島エートス」という人体実験場の存在まで暴露している。原子力ムラに良心を売り渡した学者や研究者までが、それに参画している!チェルノブイリの実験を、フクシマでも行っているのである。


 ハルビンでの731部隊の生体実験が頭をよぎってきた。


<贅を尽くした1泊250万円のバッハの日本滞在>

 昨日、二度のワクチン注射で悪戦苦闘している友人が電話してきて、バッハの贅を尽くした東京滞在の内幕を明かしてくれた。

 米国大使館前のホテルオークラは、日本一の高級ホテルで知られる。そこにIOCのバッハは、1日250万円の部屋を借り切った。調度品を入れ替えたり、自身の料理人まで連れ込んで、それこそ贅沢三昧も極まっている。


 「国賓でもこんな破格な待遇を受けた人物は、これまでいなかった。これ一つで、バッハIOCの正体が分かるだろう。彼はドイツでも想定できない贅沢を、東京五輪のお陰で楽しんでいる。メルケルも驚いているだろう。IOCの守銭奴ぶりも、これで極まれりだろう。オークラを知る人物なら仰天するはず」と怒りの声を上げていた。


 IOC関係者・アスリートにコロナ変異株と猛暑襲来の東京五輪が、間もなく開催される?開会式にスポンサーの多くが欠席するという。不買運動を恐れているのである。果たして最後まで続行できるだろうか。



<原発再稼働=気候変動で猛暑と、猛台風と猛烈大地震は?>

 友人は、311以降すっかり地震恐怖症になってしまったらしい。東北沖の大地震再発なら、再びフクシマは燃える!汚染水の海水へ垂れ流す日本政府計画に隣国は、強く反発、警戒を強めている。


 原発が大量に垂れ流す、高温の汚染排水が、気候変動の真犯人である。世界的な大洪水は、今もいたるところで、頻繁に起こっている。一転して大火災も起きる。東京では猛暑が始まった。世界のコロナ変異株が五輪関係者のみならず、一般市民を襲っている。それでも「安心安全と」と強弁する菅義偉は、悪魔の使いなのか、その表情から、笑顔が消えて久しい。日本人の命を差し出して大金を費やす五輪強行に対して、国民はNOである。下駄を履かせない世論調査は、10前後だと決めつけたい。 

2021年7月20日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


新型コロナウイルス感染症の「第4波」に見舞われ、この春に緊急事態宣言が相次いで出た10都道府県で、少なくとも51人が自宅や宿泊療養施設で亡くなっていた。自治体に朝日新聞が取材した。「第5波」でも起こりうる事態 感染の急拡大で医療が逼迫(ひっぱく)し、十分な治療を受ける前の段階で、命が失われていた。専門家は「感染力がさらに強い変異株が広がる『第5波』でも、同様の事態は起こりうる」と警告する。

(日刊ゲンダイ)何とも欺瞞に満ちたスピーチだった。東京五輪開会まで1週間となった16日、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が被爆地の広島市を訪問。平和記念公園の原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を視察した。ノーベル平和賞狙いの魂胆が透けて見えるバッハの強行に、市民は猛反発。口先だけの「平和」や「安全」には、もうウンザリだ。

(同)小池都知事16日も「いつもの顔ぶれの少人数で、自宅で五輪を楽しんで」などと国民に自粛を要請していたが、本人たちは“ぼったくり男爵”を囲んで大宴会をやるという。 五輪スポンサーがIOCバッハ会長に激怒!ぼったくり男爵よ、パビリオンは無用の長物だ  17日のNHKニュースによると、東京五輪・パラリンピック組織委員会18日、IOCバッハ会長らを招いて東京・港区の迎賓館赤坂離宮で歓迎会を開く。

鳩山由紀夫元首相が17日のツイッター投稿で、広島市を訪れたIOCトーマス・バッハ会長に対して、現地での発言から「核爆弾を落とした米国に対する批判も核廃絶に向けての強い意志も感じられなかった」として、「パフォーマンスと言われても仕方ない」と断じた。

AFP=時事】東京都内で17日、東京五輪の中止を求めるデモが行われた。参加者らは、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハThomas Bach)会長が宿泊するホテルに向かって行進した。警察に制止される場面もあった。【翻訳編集】


【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は17日、開幕を23日に控えた東京五輪について、これまでのところ「完全な失敗に見える」と指摘し、1964年の東京五輪のように日本に誇りをもたらすことは期待できないと伝えた。新型コロナウイルス流行の影響で国民に懐疑論が広がり、当初の五輪への熱気は敵意にすら変わっていると報じた。

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731部隊については、竹野内のこちらのブログを!!

 https://savekidsjapan.blogspot.com/2013/01/japan-victim-and-perpetrator.html

Vaccination is human experiment?ワクチン接種も人体実験?XII) 731部隊、広島長崎、チェルノブイリ、福島 Unit 731, Hiroshima/Nagasaki, Chernobyl, Fukushima


 Human experiments are going on in today's world as well!?

https://amgreatness.com/2021/06/15/dr-mccullough-covid-vaccines-have-already-killed-up-to-50000-americans-according-to-whistleblowers/

XII) 731部隊、広島長崎、チェルノブイリ、福島

Unit 731, Hiroshima/Nagasaki, Chernobyl, Fukushima


思えば、日本と言う国は、世界で初めて米国からの原爆を落とされ、20万という人命をその年のうちに広島と長崎で失い、その後も後遺症に悩まされる人々が現在も数十万いる中、日本政府と米国政府が当時ABCCという機関を創設し、多数の学者や医師らが参加して、被爆者への治療を施すわけでなく、被爆者の体で研究をしました。

Looking back, Japan is a A-bomb victim country with 200,000 death toll in Hiroshima and Nagasaki in1945 alone, and still there are hundreds of thousands radiation late effects suffers as of today.  Meanwhile, the US and Japanese government established Atomic Bomb Casualties Commission with the participation of both countries number of scholars who conducted research on radiation exposed people.  However, these scholars did not treat or cure the patients and they simply checked and studied them. 


実際、広島第一陸軍病院宇品分院では、原爆投下1ヶ月後から1ヶ月間米国の医学者の調査団が日本の医師団に連れられてやってきましたが、日米の両方の医師たちは、生存者の治療よりも遺体解剖を優先し、患者の救援活動に従事したのは多くは看護婦や衛星兵だったと言う記録も残っています。

In fact, it is reported that the US medical team came to Hiroshima Army 1st Hospital Ujina Clinic accompanied by Japanese Tokyo University medical team, and they focused on autopsy rather than treatment, while patients were mainly treated by nurses and corpsmen.


しかも徹底的に内部被曝の影響を隠ぺいし、急性被曝で死んでしまった者、また原爆の落とされた半径2km以内に住んでいるもの以外への健康被害はないものとして長年されてきました。ようやく2008年になって、ある一定の距離以上離れたものでも、放射性物質の微粒子を体内に取り込んだことによる原爆症を発症したことが裁判で認められてきたのです。原爆が落とされて半世紀以上、広島・長崎の医師たちが患者側ではなく、国側について隠ぺいに加担していたことは特筆すべき事実です。

In addition, the effect of internal radiation has been concealed for many years, and scholars have said that there have been no health effects apart from those who developed acute syndromes or those who were living in 2km of the epicenter.  As late as 2008, it was admitted that those who were living further than 2km radius area could have been exposed to radiation by the intake of radioactive materials in their bodies.  In this way, more than half a century, doctors and scholars have been on the side of the governments (Japan and the US) than the A-bomb survivors.


さらにチェルノブイリ事故の後には、日本からはこのABCCを前身とする放射線影響研究所、RERFからの重松逸造氏や長瀧重信氏を中心に、住民、なにより子供たちに健康被害が出ているにもかかわらず、チェルノブイリの事故の過小評価をすることに加担してきました。

After Chernobyl accident, former directors of Radiation Effects Research Foundation (RERF), the successor of ABCC, Dr. Itsuzo Shigematsu and Dr. Shigenobu Nagataki played important roles to downplay the health damages observed among residents, especially children in the contaminated areas. 


非常に恥ずべきことです。日本は被曝問題において、被害国であると同時に、大いなる加害国でもあるわけです。原爆を落とされた国でありながら、自国内の被爆者に対しても、また他国における原発の被曝者に対しても、目の前で患者が苦しむのを見ていながら、核産業側・政府側について人々の健康障害を長年無視もしくは過小評価してきたのです。

This is such a shameful history of Japanese medical circles.  Japan is the victim of A-bombs, but at the same time, Japanese medical doctors have been downplaying or ignoring the sufferings of the nuclear weapons and nuclear power victims to take the side of the nuclear industry and the governments.


その悲しい歴史が、今福島で繰り返されています。チェルノブイリで過小評価をした長瀧重信氏やその弟子である山下俊一氏、また放射線治療の権威である東大の中川恵一氏らが一緒になって「このくらいの放射能なら安全である」と福島県民に説いて回り、医師会などにおいては、「福島事故で健康被害を受けたものは、1人もいない」という理論を事故から2年近くった現在でも公に発表して廻っているのです!

This sad history has been repeated now in Fukushima.  Dr. Shigenobu Nagataki, who denied the health damages after Chernobyl, and his follower, Dr. Shunichi Yamashita, along with the Tokyo University Hospital radiology authority, Dr. Keiichi Nakagawa are telling Fukushima residents groundlessly that this level of radiation has no health damage.  Even nearly 2 years after the accident, Japanese medical societies officially states that has never been a single person whose health was affected by radiation after Fukushima accident!


第二次世界大戦中、日本軍は3000人もの医師たちが関わったとされる731部隊により、妊婦や子供まで含めた人体実験が行いました。極東裁判では捕虜虐待死の容疑で死刑に処された軍医幹部もいる中、731部隊関連者は訴追されませんでした。戦後、「研究データを米軍に提供すること」、さらにはなんと、「広島・長崎の研究に協力すること」を引き換えに免責されたのでした。

During the World War II, Unit 731 with more than 3000 medical staff under the Japanese Imperial Army, conducted horrendous human experiments including pregnant women and children.  While some medical doctors in the Far East Trial were executed for abusing the POWs, the former 731 Units members were not sued at all. The Unit 731s immunity from punishment was obtained in exchange of providing the data to the US military and cooperating the studies on Hiroshima and Nagasaki A-bomb survivors.!
The Japanese Army's Secret of Secret
Unit 731
By Peter Williams and David Wallace, BBC documentary program producer/director
1列目の左から5番目が石井四朗



2010年のNHKの番組で、「(米国への研究データの提供のほかに)原爆調査への協力を731部隊の免責のカードとして使った」という元陸軍軍医の証言がありました。原爆投下後に行われた日米合同調査団への参加には、元731部隊で病理解剖が専門の石川太刀雄丸が、米軍による限界な統治下の中、1945年12月に原爆被害を詳述しています。

In a NHK program in 2010, there was a testimony made by a former Japanese Imperial Army doctor saying, (Beside providing the human experiment data to the US,) cooperating the research on A-bomb victim was used as a card for obtaining immunity of Unit 731.  In fact, as early as December 1945, a booklet on A-bomb causalities was prepared by Dr. Tachiyumaru Ishikawa, an expert of pathological autopsy in Unit 731. 


731部隊の司令塔「陸軍軍医学校防疫研究室」嘱託の緒方富雄東京帝大名誉教授、同嘱託の木村廉京の名前があり、米国からもプルトニウム注射による人体実験をしたスタッフォード・ウォーレン医師、後に(福島事故後10年たっても、健康被害が今後も起こらないだろうとする)国連科学委員会(UNSCEAR)創設時のメンバーであり、被爆者疫学研究で有名になるシールズ・ウォーレン医師が合同調査団として来日し調査したのでした。

Other names in the US-Japan Joint Research Team on A-bomb were, Dr. Tomio Ogata from Tokyo Imperial University and Dr. Ren Kimura from Kyoto Imperial University, Dr. Stafford Warren who was leading human experiment with plutonium injection, Dr. Shields Warren later became a founding member of UNSCEAR (which stated "No health impacts likely to occur" at 10 year after Fukushima accident) and famous for his A-bomb survivors epidemiological study.


このように米国の人体実験にかかわった医師と日本の人体実験に関わった医師らも協力して、被曝研究を進めていったのです。1946年にはオースチン・ブルースらABCC人体実験医が、東京、京都、大阪、広島、長崎を含む日本の主だった大学病院を廻り、元731部隊の研究員と会って、ABCCに協力する人々の人脈づくりをし、翌年ABCCが正式発足したというのです。

This is how ABCC was born.  Doctors in the US and in Japan, who got involved in inhumane experiments, came together for further study of radiation exposure.  Dr. Austin Bruce, who conducted human experiment on A-bomb victims, went to major medical schools including Tokyo, Kyoto, Osaka, Hiroshima and Nagasaki, met the former Unit 731 members and built up the network for the foundation of ABCC inaugurated in 1947.


広島長崎の被曝およびチェルノブイリ・プロジェクトで1991年に被曝による健康を否定した有名な疫学者で重松逸造氏という人物がおります。RERFの重松逸造氏(東京帝国大学→ハーバード大学公衆衛生大学院)の直弟子の長瀧重信氏(東京大学医学部→ハーバード大学医学部→長崎大学医学部)とともに、広島長崎、そしてチェルノブイリの甲状腺ガン以外の健康被害を否定しました。そして長瀧の弟子の山下俊一氏(長崎大学→福島県立医科大学)は、チェルノブイリの否定から今回の福島事故後の被曝による健康被害を完全否定しています。

The epidemiological expert, Dr. Itsuzo Shigematsu (Tokyo Imperial University, Havard University School of Public Health), is well known as RERF director who downplayed the health hazards among A-bomb survivors.  He is also known as the IAEA Chernobyl Project leader who denied any health hazards among residents in contaminated area in 1991.  Dr. Shigenobu Nagataki (Tokyo University, Havard Medical School, Nagasaki University)was one of Dr. Shigematsus followers, and both of them denied the health effects by Hiroshima, Nagasaki, and Chernobyl (later admitted only thyroid cancer.)  And Dr. Shunichi Yamashita (Nagasaki University, Fukushima Prefecture Medical University), the follower of Dr. Nagataki, has been denying heath hazards in Chernobyl and now in Fukushima.


福島で子供で甲状腺異常が5割に届くほど出ているのに、異常なしとし、放置しているやり方に過去の731部隊の人体実験と共通する残酷さを常々感じていた私は、調べてみましたら、なんとこの山下氏の恩師の恩師に当たる重松逸造氏は731部隊とつながっていました。

I have been always felt the same kind of cruelty as Unit 731, on Dr. Shunichi Yamashitas thyroid examination on Fukushima children, whose anomaly rate is nearly 50%.  Then I found out that there is a connection between Unit 731 and Dr. Itsuzo Shigematsu, who was Yamashitas teachers teacher.


重松氏の恩師に731部隊の重要人物がいます。731部隊に生物兵器の開発・実戦に従事した多くの医科学者を送り出した、東京帝国大学伝染病研究室の疫学研究室の主任の野邊地慶三医師です。

Dr. Shigematsu had his own master in epidemiology who played an important role in Unit 731. His name was, Dr. Keizo Noheji, the director of Tokyo Imperial University Epidemiology Laboratory, which sent many medical scientists  to Unit 731 for developing biological weapons. 


戦後この東大疫学研究室が、東大医科学研究所、国立公衆衛生院、国立予防衛生研究所(予研)と、3つの研究所に分かれました。戦後、予研が731部隊の資料と被曝者の資料を米軍に伝達していたと言います。

This Epidemiology Laboratory was later divided into 3 institutes; Tokyo University Medical Science Institute (Currently conducting WBC radiation exposure human experiment in Minamisoma city.  Please see http://savekidsjapan.blogspot.jp/2013/01/vii.html ); Institute of Public Health and National Institute of Health(NIH).  NIH gave the materials of both Unit 731 and A-bomb survivors data to the US military. 


戦前、東大疫学研究室長であった野邊地慶三氏は、1950年代からABCCの疫学部長に就任、その門下の重松逸造氏も後にABCCの理事長に就任したのです。731部隊から原爆被爆実験に至る、東大を介したABCCとの重大な人的接点はここあったのです。

Since 1955, Dr. Keizo Noheji, the former director of Tokyo Imperial University Epidemiology Laboratory, became the epidemiological director of ABCC, and since 1981, Dr. Itsuzo Shigematu became the director of RERF, the successor of ABCC.  We can see the strong personnel connection here from Unit 731 to ABCC (human experiment on A-bomb victims) through Tokyo University.


前身が東大疫学研究室である、東大医科学研究所が、今現在福島の南相馬市で、子供を含めたWBCの人体実験を行っていることは先に述べた通りです。上昌弘教授は、個人的発言としては、「南相馬は危ないよ」「将来福島県民は集団訴訟とかするんだろうなあ」と発言したことで知られています。http://savekidsjapan.blogspot.jp/2013/01/vii.html

As I mentioned before, Professor Masahiro Kami and Dr. Masaharu Tsubokura from Tokyo University Medical Science Institute are conducting human experiment including children using WBC in Minamisoma city in Fukushima.  In his personal conversation, Professor Kami was saying, Minamisoma is at risk. In the future, Fukushima people may file a class action lawsuit. http://savekidsjapan.blogspot.jp/2013/01/vii.html


また福島事故後に有名になった医学者の一人に同じく東大出身で、東大病院放射線科の中川恵一準教授がいます。彼は、「福島で健康被害は出ていない、今後も出ない」と主張する学者の代表格です。私は中川医師の『被ばくと発がんの真実』という著書に、科学的な疑問点が100か所以上見受けられたので、質問を送りましたが、どれひとつとしていまだに回答をいただいておりません。http://koukaishitsumon.blogspot.jp/2013/01/blog-post_31.html

In addition, another prominent figure after Fukushima accident is an associate professor of Tokyo University Hospital Department of Radiology.  In his book, Truth on Radiation Exposure and Carcinogenesis, he states that there have been no health damages observed and will not be observed in Fukushima.  Since there are many scientifically doubtful points in his book, I sent him more than 100 questions, but none of them have been answered yet.  http://koukaishitsumon.blogspot.jp/


実は免責された731部隊は、放射線医療業界にも歴史的につながっています。例えば731部隊、レントゲン班でも致死量を当てる人体実験が行われ、リーダーのひとりであった宮川正は、戦後放射線治療の専門家になりました。第五福竜丸事件の後、福竜丸以外の船員が放射線障害で苦しんでいても、放射線障害ではないだろうという理論を展開し、800あったと言われる被曝船は、一隻とされたのでした。

Historically, immuned Unit 731 members have ties with the society of radiation medicine.  For example, Dr. Masa Miyagawa, a leader of X-ray team, which conducted lethal dose irradiation on human experiment, became later became the leading professor of radiology class at Tokyo University Medical Department after the war.  Dr. Miyagawa denied radiation damages on fishermen other than the Fifth Lucky Dragon ship, though it was said that there were approximately 800 boats that were exposed to radiation from the H-bomb. 


この元731部隊レントゲン班の東大医学部放射線医学講座の主任教授、宮川氏は、放射線医学総合研究所の立ち上げ準備にあたりました。放射線医学総合研究所は、その後も原子力推進の政策を追認する機関として今日に至っており、UNSCEARの日本代表は半世紀以上、ずっと放医研のスタッフです。

Dr. Miyagawa, the former chief of X-ray group in Unit 731, later became the leading professor of radiology class at Tokyo University Medical Department and involved in the establishment of Nuclear Institute for Radiological Science (NIRS).  NIRS has been functioning as the organization to follow the pro-nuclear government policy, and the Japanese representative of UNSCEAR has been always NIRS member for the past half century.



長崎においても、731部隊からABCC,そして今日の福島にも有名大学を通じてつながりがあります。長崎で、胎児・新生児の数千例の解剖を手掛けた長崎医科大学の林一郎(京都帝国大学出身)も、元731部隊員であり、731部隊長石井四郎(京都帝国大学)の恩師で同部隊の病理解剖の最高権威であった清野謙次(京都帝国大学出身)の門下でした。林一郎医師は、731部隊長の石井四郎と兄弟弟子であったわけです。

Also, there are connections between Unit 731, ABCC, and Fukushima through famous universities. In Nagasaki, Dr. Ichiro Hayashi (Kyoto Imperial University, Nagasaki University), who conducted thousands of autopsy on fetus and babies of A-bomb survivors used to belong to Unit 731 and his master was Dr. Kenji Kiyono (Kyoto Imperial University), whose followers were Dr. Shiro Ishii (Kyoto Imperial University), the leader of Unit 731. 


この林一郎氏は、世界は恐怖するという1957年制作の映画の中で、昭和24年から25年にかけて、被ばく者から生まれた子どものうち、22.3%が奇形だった。同じ時期に被曝していない親から生まれた奇形児は、8.7%だったと発表していると引用されています。しかしなぜかこの引用は後から林氏自身によって否定され、広島長崎で遺伝的な影響はなかったこととされています!何と不可思議なことでしょうか。

Dr. Hayashis study was once cited in the film called, The World is Feared (Sekai wa Kyofu suru) (1957) in which the narrator said that 22.3% of babies born among A-bomb survivors had malformation while 8.7% among non-survivors.  However, this citation was denied by Dr. Hayashi himself and the genetic effects after Hiroshima and Nagasaki is said to have been not observed, which remains as a mystery.



また、731部隊長石井四郎の右腕であった内藤良一は、薬害エイズで2000人の血友病患者を感染させた日本ミドリ十字社の前身である日本ブラッドバンクの創設者であり、このミドリ十字社と厚生省がグルとなって薬害エイズ事件の原因となったことは有名です。Dr. Ryoichi Naito, a right-hand man of Unit 731 leader Dr. Shiro Ishii, is a founder of Japan Blood Bank, predecessor of Japan Green Cross, which caused the infection of HIV to thousands of hemophiliac patients in collusion with Ministry of Health.


 今回福島県民健康調査のリーダーである山下俊一氏が、福島事故の直前までエイズ患者対象の研究を行っていたことは特筆に値すると思います。彼はエイズ研究を始めるにあたり、「過ちは二度と繰り返しません」と書き、その後、福島事故が起きて、福島医大に行き、住民たちには100mSvまで心配することはないと説得しました。「人々の健康を第一に考えない医学がなぜ存在するのだろう。」、そして「患者を検体として接するような医者は許さない」と、私の知人の薬害HIV患者の方も非常に怒っています。

It is amazing that Dr. Shunichi Yamashita, the leader of Fukushima Prefectural Health Examination was assigned as the leader of HIV infected hemophiliac patients just before the Fukushima nuclear accident took place.  In his report on the start of the HIV patients study, he said that this kind of mistake shall never take place, and immediately after that, he went to Fukushima Medical University responding to the nuclear accident to persuade the residents not to worry about radiation upto 100mSV.  My friend HIV patient is feeling strong resentment on Dr. Yamashitas behaviors saying, How could there be a medicine that does not focus on the health of people for the first place?” “I would never forgive any doctor to treat anybody as a specimen of human experiment


そして今、福島では有名大学の様々な医者や学者が関わり、子供や妊婦までを研究利用しています。これは明らかに時間軸の伸びた人体実験と言えますし、歴史を見れば、誇張でないことが分かります。

Today, various scholars and doctors from many famous universities and institutes, are using even pregnant women and children for their studies.  This is obviously a human experiment in the extended period of time span, and the history shows that this is not an exaggeration. 


今現在、この瞬間にも被曝しながら、命を削っている福島その他の汚染地帯の子供たちを助けるためにも、私は、この過去と現在における世界の医学界の犯罪性を全世界の人々に知ってほしいです。

In order to save the lives and health of children whose health have been deteriorating, I would like the people in the world to know the criminality of the global medical societies in the past and present.  
 
書評:アイリーン・ウェルサム著、渡辺正訳『プルトニウムファイル』(翔泳社) - 徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ プルトニウムファイル いま明かされる放射能人体実験の全貌 | アイリーン・ウェルサム, 渡辺 正 |本 | 通販 | Amazon